イノアック製品を進化させる新しい技術を発明する。 イノアック製品を進化させる新しい技術を発明する。

素材生成技術の研究をメインに、生産設備や加工方法の改良など、量産プロセスの開発まで手掛けます。
既存製品の課題を解決する研究をはじめ、5~20年先を見据えたイノベーションにも挑み、イノアック製品を進化させる新技術を探ります。近年ではとくに、ケミカルリサイクル技術など、環境負荷を低減する技術の研究に注力しています。
従来の常識に囚われない新しい技術を生み出すべく、イノアックで扱うすべての素材を対象に、無限の可能性を探っていくのが基礎研究職の使命です。

イノアックの「基礎研究」はここが違う!

基礎だけじゃない、基礎研究。 基礎だけじゃない、基礎研究。

一般的に基礎研究とは、化学反応の原理を解明する研究などを指します。しかしイノアックの基礎研究は、具体的な製品をつくるための「応用研究」も行います。製品の形に仕上げて市場に供給し、社会に貢献することがゴールなのです。
化学業界をはじめ、各産業の最新技術の動向にアンテナを張り、イノベーションのヒントを見つける広い視野を持つことが大切な職種です。

Case Study & Senior's Voice

Case Study

01

有害なガスを出さない
発泡樹脂の製造方法とは。

イノアックは発泡樹脂製品も多数手掛けています。発泡樹脂は原料に発泡剤を加え、ガスを発生させて成形します。しかしこの方法では、有害な可燃性ガスが発生することがあります。この課題を解決するため、二酸化炭素や窒素を高温・高圧下で超臨界流体※として利用し、環境負荷の低い窒素ガスで発泡させる「超臨界発泡」技術を確立しました。
※超臨界流体:気体と液体の境界がない状態。

Case Study

02

環境にやさしい
無溶媒接着剤をつくる。

自動車部品の生産で使用する接着剤は、これまで有機溶媒※が一般的でした。しかし有機溶媒は毒性を持つため、取り扱いに注意が必要です。そこでイノアックでは、有機溶媒を使用しない新しい接着技術を開発し、実用化に成功しました。このように、生産工程で使用する材料についても、環境に配慮したモノづくりへの転換を推進しています。
※溶媒:物質を溶かすために加える液体のこと。

Case Study

03

高柔軟な断熱シート
をつくるために。

自動車や住宅、電子機器分野の断熱シート材には、主にシリカエアロゲル※が使用されています。しかし、柔軟性や耐久性の面で課題がありました。そこで、国立研究開発法人「産業技術総合研究所」との共同研究により、ポリプロピレンとシリカエアロゲルを組み合わせた新しい断熱材「フレキシブルエアロゲル」を開発しました。高断熱・高強度かつ軽量で、加工性・柔軟性も向上しています。省エネの観点から住宅の「断熱」ニーズは、今後さらに高まると予測され、市場拡大が見込めます。
※シリカエアロゲル:二酸化ケイ素を低密度の固体にしたもの。

Case Study

04

吸水性がより高い
医療用ウレタンフォームを。

イノアックはこれまでに、吸水性を高めたウレタンフォームも開発してきました。しかし、本来ウレタンフォームは吸水速度が遅く、保水性があまり高くない素材です。
そこで現在、絆創膏などの医療用品、コスメ用品への適用をめざし、より素早く水を吸収するウレタンフォームの開発に取り組んでいます。

Senior's Voice

イノアック
技術研究所

4つの素材の可能性を
拡げる技術開発。

イノアックには、4つの素材について長年培ってきたノウハウがあります。各素材の可能性を拡げるために、多角的な技術を取り入れ、組み合わせることに日々取り組んでいます。

イノアック
技術研究所

PDCAサイクルを
まわして着実に
ゴールをめざす。

特許や先行技術を事前に調査してから実験するよう心がけています。また、目標を明確に設定し、達成に向けPDCAサイクルを着実にまわすことを大切にしています。

イノアック
技術研究所

世の中にないモノを
形にしていく喜び。

世界最薄や、植物由来原料高配合のウレタンフォームなど、これまで世の中になかった製品を生み出せることが、この仕事のいちばんの魅力です。前例がない中でゴールが見えにくい局面でも楽しむ気持ちを忘れない、前向きな人といっしょに働きたいです。

イノアック
技術研究所

他部署との
連携協力も不可欠。

空気中の水分と反応し、接着性を発現する接着剤の研究開発を担当しました。技術の確立には、量産体制についても考慮する必要があり、生産技術部門などとの連携が不可欠です。

イノアック
技術研究所

実験・評価・分析・
考察を繰り返し、
課題を解決。

実験・評価・分析・考察
を繰り返し、課題を解決。

EVバッテリー部品用の素材を担当しています。実験・評価・分析・考察を繰り返し、経験をもとに課題を解決するプロセスが、この仕事の醍醐味だと思います。

イノアック
技術研究所

携わった製品が世に出た
ときの達成感が最高。

高性能断熱材「フレキシブルエアロゲル」の開発を担当しています。素材配合の設計だけでなく、量産プロセスの開発も行います。携わった製品が世に出たときの達成感は格別です。

イノアック
技術研究所

「なぜそうなるのか」
自問自答を繰り返す。

目標達成の方策を常に考え、自分が立てた仮説の検証を繰り返していきます。簡単に結果は出ないため、諦めず、根気よく取り組め、失敗してもポジティブに切り替えができる人に来てほしいです。