自動車部品の製品開発

自動車部品の開発は、多くの場合、新型車の開発やモデルチェンジが行われるタイミングで完成車メーカーから相談をいただき始まります。必要に応じて素材開発部門と連携し、素材から見直すこともあります。また、生産技術部門とともにコスト削減を模索するなど、品質・コスト・納期いずれの面でも優れた製品をめざします。
また、お客様の潜在的なニーズを聞き出し、イノアックからの提案によって開発が始まるケースも増えています。より軽量な部品、より吸音性の高い部品、環境配慮型の部品など、高付加価値の製品を開発しています。

発泡品の製品開発

発泡品事業部で手掛ける製品は、大きく2つに分類できます。ひとつは、お客様からの依頼に基づいて開発・生産を行うOEM製品、もうひとつは、イノアックのオリジナルブランドで販売する自社製品です。いずれの場合も、広範な知識と技術を駆使し、設計を進めていきます。
発泡品は、素材の特性が製品の性能に大きく影響することが多いため、製品によっては、ひとりの担当者が素材開発・製品開発・生産技術を兼任する場合もあります。

二輪タイヤの製品開発

タイヤの性能には、ゴム素材の配合をはじめ、内部に織り込む繊維やタイヤ形状、トレッドパターンと呼ばれる表面の溝の形などが関係しています。これらの要素を綿密に設計し、性能を追究します。試作品が完成すれば、テストライダーによる走行テストを実施し、さらなる改良を重ねます。
イノアックの歴史は自転車用タイヤ・チューブの生産から始まりました。二輪タイヤは現在もイノアックの重要製品のひとつで、グループ会社である井上ゴム工業株式会社にて「iRCタイヤ」として展開しています。ユーザーからの評価も高く、大手バイクメーカーの純正タイヤや、リプレイスメントタイヤとしても販売されています。また、自転車やバイクの競技用タイヤをはじめ、日本で唯一競技用車いすのタイヤも開発・製造をしています。世界のトップアスリートたちからの信頼も厚く、二輪タイヤ市場において確固たる地位を確立しています。