サステナビリティ

Sustainability

環境にやさしい生産活動

環境マネジメント

環境理念

イノアックグループは、環境と調和するテクノロジーと、
環境を大切にする企業活動を通じて、
かけがえのない地球の自然環境を尊重し、
豊かな暮らしやすい社会の実現に貢献します。

環境方針

  • 環境法規制等を順守し、コンプライアンスを徹底して社会に信頼される事業活動をおこないます。
  • 脱炭素社会を実現し地球温暖化を防止するため、省エネなどのCO2排出の低減活動を推進します。
  • 循環型社会に貢献できるよう省資源・廃棄物削減・リサイクルの活動に積極的に取り組みます。
  • 環境影響の可能性がある化学物質を適切に管理し、リスクを抑えて環境保全を図ります。
  • 環境に優しい製品の開発を積極的に推進し、ライフサイクル全体に渡って自然環境の保護に貢献します。
  • 環境マネジメントシステムを推進し、従業員の環境教育や環境監査を実施し継続的な改善を進めます。
  • 良き企業市民として、地域の環境保全活動を通じて、持続可能な社会の構築に貢献します。

※環境方針は、2021年1月6日に更新されました。

環境マネジメント体制

環境活動を組織的に推進するため、トップマネジメント直轄で環境管理責任者が環境に関する統括管理を行い、環境委員会によって会社全体での環境活動を行っています。産業廃棄物と省エネルギーについては専属部会を設置し、より一層の低減推進を図るとともに、各部会で連携をとり環境マネジメントを推進しています。引き続き目標管理における本業との関わりの強化を推進するとともに、新設の拠点・建物・ラインなどの変化点に対して、適切な取り組みが進められるよう支援を行っています。

環境保全推進体制


環境内部監査

環境マネジメントシステム運用の状況をチェックするため、内部環境監査を実施しています。監査チームは社内で規定された監査員研修を修了した2~3名でチームを編成し、環境マネジメントシステムの適切な運用、維持・向上が図られているかを確認しています。監査の質の向上を目指して、実施ガイダンスを作成したり、一部拠点では監査員向けの事前勉強会を行っています。

外部環境審査

環境マネジメントシステムの運用がISO14001:2015年版に従って適切に行われているかを確認するため、社外の審査登録機関である一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)に審査を依頼しています。
2019年度は羽生事業所(埼玉県)及び神野R&Dセンター(愛知県)において活動範囲の拡大の変更審査もあわせて実施しました。その結果、改善指摘事項は発見されず、システムが維持されていると判断されました。また総合所見として、適用範囲が年々拡大している状況下において、各拠点の力量向上の必要性が挙げられました。


2019年度 主要活動総括

取り組み項目 2019年度活動方針・目標 2019年度活動実績 結果
エネルギー
使用量削減
工場系サイト 原単位(CO2排出量/生産金額)
0.612以下

CO2排出量
59,563t-CO2(2018年実績)
原単位
0.578

CO2排出量
59,149t-CO2(2019年実績)
達成
事務所系サイト CO2排出量
212,993kg-CO2以下
CO2排出量
322,345kg-CO2
未達成
廃棄物削減 工場系サイト 原単位(処理量/生産金額)
0.0607以下

処理量
6,766t(2018年度実績)
原単位
0.0708

処理量
7,245t(2019年実績)
未達成
事務所系サイト 処理量 1,524kg以下 処理量 1,133kg 達成
PRTR対象物質
排出量移動量削減
原単位((排出量+移動量)/生産金額)
1.86以下

排出量+移動量
188,693kg(2018年実績)
原単位
2.05

排出量+移動量
209,635kg(2019年実績)
未達成
環境改善活動 環境改善件数(全社トータル)1,123件以上 1,479件 達成
環境
コミュニケーション
CSRレポートの発行 発行 達成
目標
達成達成
未達成未達成

※主要活動総括の集計対象事業所は次の通りです。
(株)イノアックコーポレーション 安城事業所、桜井事業所、南濃事業所、八名事業所、石巻事業所、池田工場、池田第二工場、大野工場、神野工場、浮羽工場、本社(名古屋/東京)、大阪支店、羽生事業所、神野R&Dセンター
(株)イノアック住環境 揖斐川事業所、甲府事業所 (株)九州イノアック 菊池工場、浮羽工場、北九州工場 (株)テクノフォームジャパン 本社、埼玉工場
(株)九州カラーフォーム (株)東日本イノアック

※集計範囲に羽生事業所(工場系)、神野R&Dセンター(事務所系)を追加


環境法規制の順守

イノアックでは、事業活動に関連する環境法規制を特定し、日常管理を行っています。各事業所において、環境マネジメントシステムの一環として、騒音や産業廃棄物処理など法に基づく適切な対応ができているか、監視・測定及びその評価で、環境汚染の未然に防ぐなど環境リスク管理を行っています。今後も企業倫理にのっとって、環境法令順守の徹底はもとより自治体との環境保全協定等についても、厳正に順守していきます。

大気
大気汚染防止法、自動車NOx・PM法、ダイオキシン類対策特別措置法
水質・土壌
水質汚濁防止法、浄化槽法、下水道法、土壌汚染対策法
騒音・振動・悪臭
騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法
化学物質
化学物質排出把握管理促進法、毒物および劇物取締法
省資源・循環
省エネ法、容器包装リサイクル法、フロン排出抑制法、PCB処理特別措置法、廃棄物の処理および清掃に関する法律
防災
消防法、高圧ガス保安法
一般・その他
工場立地法、特定工場における公害防止組織の整備に関する法律(公害防止組織法)、電波法

※地方公共団体の条例等については割愛 ※一部略称法にて表記


緊急事態の訓練

各事業所の特性に応じた事故・緊急事態の特定を行い、火災や設備などによる化学物質(油類・溶剤等)の漏えいなど環境汚染の予防及び拡大防止のため、定期的な訓練を実施しています。安城事業所では、2019年5月29日、11月26日に全体防災訓練を、それ以外に原料流出防止訓練や夜間避難訓練など、部門毎の特質に即した個別の訓練を実施しています。その他の事業所においてもそれぞれ非常時の訓練を行い、有事に備えています。

環境負荷の低減

エネルギー使用量削減

地球温暖化防止に貢献することを目指して、省エネを推進することによりCO2排出量の削減に取り組んできました。「イノアック省エネスタンダード」を大幅改定して省エネ活動の推進度の見える化に取り組みました。2019年の重点実施事項 としては、断熱対策の徹底、コンプレッサーの排熱利用、エア漏れの撲滅、窓ガラスの遮熱などを推進しました。2019年のエネルギー使用に伴うCO2排出量は2018年比で微減、原単位では約10%の減少となりました。

取り組み事例

  • 「サーマックス」による作業場の断熱

  • コンプレッサーの排熱利用

  • 作業空間の間仕切り

2019年省エネ推進 重点実施内容

  • イノアック製断熱ボード「サーマックス」を利用した建屋の断熱
  • コンプレッサーの排熱を暖房に利用し 使用エネルギー量削減
  • エア漏れパトロールを行い 各拠点のエア漏れ撲滅を実施
  • イノアック製遮熱シートセルシェード」を 窓ガラスに施工し遮熱
  • クーリングタワーの冷却用ファンに インバータを取付け電力使用量を削減
  • 広い作業空間をカーテン等で間仕切りして空調を効率化
  • 蛍光灯のLED化、およびプルスイッチの個別ON-OFFにより省エネ化
  • ピーク電力対策としてデマンドメーターを設置しデマンド管理の見える化

その他の地球温暖化防止の取り組み

イノアックでは、そのほかにもさまざまな視点から地球温暖化防止に取り組んでいます。夏期にはサマーエコスタイルキャンペーンと題してクールビスをはじめとする従業員の節電活動を行っています。物流においても、共同輸配送(ミルクラン)、鉄道・海運へのモーダルシフト、物流拠点集約などの活動に取り組んでいま す。また、全国15拠点の工場敷地内の遊休地などに、太陽光発電装置を設置し(設置容量合計5,417kw/h)稼働させています。


廃棄物削減活動

廃棄物削減活動については、全社廃棄物削減委員会を中心に、不良削減や歩留まり向上によるロス低減、古紙の分別による再資源化といったリサイクル資源としての活用の拡大や、端材を活用した「長座布団」(右側記事参照)の拡販や再生材料の開発などによる排出削減に取り組んでいます。


環境負荷物質低減活動

イノアックではウレタンフォームの原料であるm-トリレンジイソシアネートや、塗装工程におけるキシレンやトルエンなどのPRTR対象化学物質を使用しています。それらの対象化学物質の取扱量や排出・移動量の削減の取り組みとして、洗浄剤として使用するブロモプロパンの代替化を行い全廃を達成しましたが、新たに自動車関連で新規の塗装品が立ち上がったことによる増加もあり、生産高原単位ではほぼ横ばいの状況でした。

※環境データに関する集計対象事業所は次の通りです。
(株)イノアックコーポレーション 安城事業所、桜井事業所、南濃事業所、八名事業所、石巻事業所、池田工場、池田第二工場、大野工場、神野工場、浮羽工場、本社(名古屋/東京)、大阪支店、羽生事業所、神野R&Dセンター
(株)イノアック住環境 揖斐川事業所、甲府事業所 (株)九州イノアック 菊池工場、浮羽工場、北九州工場 (株)テクノフォームジャパン 本社、埼玉工場
(株)九州カラーフォーム (株)東日本イノアック


NCVプロジェクトへの参加

NCV(Nano Cellulose Vehicle)プロジェクトとは、軽量で高い強度を持つ次世代素材のセルロースナノファイバー(CNF)を自動車分野へ応用し、車両の軽量化による燃費向上、CO2削減をめざして環境省が立ち上げ、京都大学を代表機関とした産学官の20以上の機関が参加しているプロジェクトです。イノアックコーポレーションは、立ち上げ当初よりこのプロジェクトに参加しており、成形性や各種物性などの評価を行い実用化をめざして取り組んでいます。

環境省サイト

リサイクルマット「ペレマット」の開発・拡販

自社で生産しているゴムスポンジの端材をチップ状に粉砕し、シート状に固めて、「ペレマット」という商品名で販売しています。空気層を持つゴムスポンジがベースで軽量かつ断熱性に優れ適度なクッション性も持ち合わせています。さらに表面が滑りにくいため、作業時の足への衝撃を緩和するため、工場内の作業用マットとして最適です。以前は産業廃棄物として埋め立て処理されていた不要な端材を活用することで、廃棄物の削減に貢献しています。


リサイクル商品「長座布団」の開発・製造

自社で生産しているウレタン素材の端材をチップ状に粉砕して、座布団の中材として利用した製品の開発と製造を行っています。ウレタンをチップ化することで、長期使用によるへたりが少ない座布団となり製品寿命を長くできます。産業廃棄物として処理していた不要な端材の使用や製品寿命が長くなることで買い替えサイクルが長くなり、廃棄物削減につながる製品となっています。

化学物質の情報管理

IMDSやchemSHERPA等の利用促進

イノアックにおけるIMDS情報収集〜報告の流れ、化学物質管理の仕組み

イノアックでは特に主力となる自動車分野において、IMDS※1を利用した化学物質情報の登録および顧客への報告を行っており、サプライチェーンを通して必要情報を収集し、IMDS登録を行う管理体制を整えています。また、電機業界を中心に広く産業界で利用されてきているchemSHERPA※2フォーマットによる情報収集や顧客への報告にも対応しています。

  • IMDS(International Material Data System):欧州ELV指令への対応に端を発して開発された自動車業界における材料・化学物質情報を伝達・収集するインターネットを利用したデータベースシステム。
  • chemSHERPA(ケムシェルパ):経済産業省が主導して開発されたサプライチェーンにおける製品含有化学物質情報の伝達のための統一フォーマット。

社内データベースの構築

自動車部門では、仕入先様から入手した部品・材料に含まれる化学物質情報を基に製品含有化学物質を特定して一元管理するために社内データベースを構築しています。それにより、年々拡大する化学物質法規制や顧客要求に対して確実に適合するとともに、IMDS登録や製品含有化学物質調査において作業の効率化や報告内容の精度向上に役立てています。

グリーン調達基準の制定・運用

各種法規やお取引先様等により規制される化学物質や、含有量を把握し削減に努めるべき化学物質などをリスト化したグリーン調達基準を調達先に提示し、購入する原材料に含有する化学物質情報の把握に利用しています。また、常に最新の法規制動向に注視し、毎年1回改訂を行っています。

環境コミュニケーション

化学物質管理の
コミュニケーション

環境管理に関する全社組織であるグローバル品質保証本部が主体となり、2か月に1回の頻度で各事業部の化学物質管理部門を招集して会議を開催。グリーン調達基準の見直し、管理体制の確認や運用ルールの制定、REACH規制やRoHS指令等の化学物質規制の最新動向に関する意見交換などを行うとともに、定期的に各事業部に対して管理体制の監査を実施。適切で確実な管理体制の維持・向上に努めています。

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