What’s Inoac 01
多くの化学メーカーは、1~2の素材を扱っていますが、イノアックは、ウレタン・ゴム・プラスチック・複合材※をベースとした素材開発と、これらの素材を活用したモノづくりを幅広く展開しているメーカーです。
これによりモノづくりの可能性を格段に広げており、イノアックの大きな優位性となっています。
※カーボンと特殊発泡体を組み合わせた「RL-C(Rigid Light-Carbon)」や、ウレタン・ゴム・プラスチックを融合させた素材を複合材と呼んでいます。

What’s Inoac 02
1954年、イノアックは日本では未知の素材だったウレタンの可能性に目をつけました。そして「モルトプレン」と名付けられたウレタンフォームを日本で生産するため、ドイツから技術を導入し、開発に着手しました。
初めての挑戦で困難を極める中、多くの試行錯誤を重ね、1955年ウレタンフォームの生産に成功したのです。アジアで初めてウレタンが誕生した瞬間でした。
その後もイノアックは、絶え間ない製品開発を重ね、世界的なウレタンフォームのリーディングカンパニーの地位を築いてきました。

What’s Inoac 03
イノアックは、アジア初のウレタンフォーム生産の成功を皮切りに、数多くの画期的な製品を世に送り出してきました。世界最薄の発泡シート材「PureCell」や、環境配慮の観点から化学発泡剤を使わない発泡体の「FOLEC」などもそのひとつです。ガラス製だった化粧品ボトルを世界で初めてプラスチック化し普及させたのもイノアックでした。これからも画期的な新技術で世界を驚かせていきます。
モルトプレン・
カラーフォーム
1954年に日本・アジアで初めて生産に成功。

化粧品ボトル
世界で初めてPET樹脂で化粧品ボトルを製造。

RL-C
カーボンと特殊発泡体を組み合わせた新世代CFRP。

P・E-ライトZ
世界唯一の、化学発泡剤を使用しない発泡体。

FOLEC
シート幅1,200mmで生産できるのはイノアックだけ。

PureCell
厚み0.06mmは発泡シートで世界最薄。

TURBOFLEXⅡ
シューズ業界で反発弾性、ナンバーワン。

What’s Inoac 04
化学業界のモノづくりは、製品の生産工程ごとに川上・川中・川下と、川の流れにたとえて分類され、それぞれが特定の役割を果たしています。川上の「原料メーカー」が、石油や天然ガスといった資源を精製し、エチレンなどの基本原料を生産します。続く川中の「素材メーカー」は、川上のメーカーが生産した原料を使ってプラスチックなどの素材を生産します。同じ川中に位置する「部品メーカー」は、その素材を使って部品を製造します。最後に、川下の「最終製品メーカー」が完成品をつくります。素材メーカーは素材を、部品メーカーは部品を手掛けるケースが一般的です。
しかしイノアックは、この枠組みを超えています。まず、素材メーカーとして、ウレタン・ゴム・プラスチックなどの素材を開発・製造し、部品メーカーや商社に提供しています。さらにその素材を使って部品を生産し、自動車メーカーなどに納入しています。そしてマットレスや二輪タイヤなどの最終製品もつくっています。イノアックは、素材メーカーであり、部品メーカーであり、最終製品メーカーでもあるのです。4つの異なる素材を扱いながら、工程も川中から川下までこれほど広範なモノづくりを展開している企業は、他に類を見ないと言えるでしょう。



素材として提供する製品の例

部品として提供する製品の例

最終製品として提供する製品の例
What’s Inoac 05
イノアックの海外進出の歴史は古く、創業から7年後の昭和初期まで遡ります。1933年に自社ブランド「iRCタイヤ」のタイヤ・チューブ製品の輸出を開始したのがその始まりです。そして1959年には、イノアックグループ初の海外合弁会社となるタイヤ製造会社をスリランカに設立しました。その後も、北米・タイ・インドネシア・欧州・中国へと海外拠点を広げ、世界14ヶ国で事業を展開するグローバル企業へと成長したのです。現在イノアックのグループ企業数は100社を超え、海外売上比率は約70%に達しています。


What’s Inoac 06
イノアックは特定企業の系列に属していません。そのため開発した製品や技術は、限られた範囲の企業だけでなく、多くのお客様に提供することが可能です。自動車のために開発した技術を、電化製品や建築材料など、ほかの分野で応用することもできます。このようにイノアックは、独立メーカーである強みを最大限に活かし、事業領域・製品ラインナップを拡大させています。








What’s Inoac 07
イノアックは、環境負荷を低減する素材・製品の開発に力を入れています。ポリウレタンフォームのケミカルリサイクル技術の確立や、植物由来のバイオ原料ポリウレタンフォーム「ECOLOCEL」の開発など、カーボンニュートラルをめざしたモノづくりを推進しています。また、車いす競技の支援をはじめとする社会貢献活動や、SDGs達成に向けた取り組みなども積極的に展開しています。
