藤本氏・小枝氏
藤本氏・小枝氏

イノアック×東洋紡

「涼×暖」敷ふとん 開発秘話 対談

株式会社イノアックリビングは、東洋紡株式会社と共同開発した、夏でも冬でも快適なリバーシブル敷ふとん「涼×暖(りょうだん)」敷ふとんを2017年9月初旬に販売をスタート。寝具という分野ではライバル会社ともなり得ることがある両社にとって、このコラボレーションはどんなものだったのか? 企画に関わった両社の担当者に製品開発から製品上市までの道のりを振り返ってもらいました。

相性の良い素材同士のコラボで、
四季を通して快適な敷ふとんが生まれました。

株式会社イノアックリビング 小枝 計介

1992年株式会社イノアックリビング入社
企画開発に従事
1996年株式会社イノアックリビング名古屋 営業
2005年イノアックリビング東京
企画としてカラーフォームマットレス立ち上げ
2007年イノアックベトナム(IVC)
2009年イノアックリビング名古屋 営業所長
2016年イノアックリビング開発マネージャー
2017年「涼×暖」敷ふとんコラボ開発に従事

東洋紡株式会社 藤本 麻由

2006年東洋紡績株式会社入社(現、東洋紡株式会社)
富山事業所の紡績工場で実習後
滋賀県の総合研究所に配属 生地の開発に従事
2007年9月より本社のブレスエアーグループへ異動
ブレスエアー®の販売に従事
2017年「涼×暖」敷ふとんコラボ開発に従事

出会いは突然に

藤本最初に小枝さんとお会いしたのは2017年2月のギフトショー、イノアックリビング様の展示ブースでした。

小枝2017年の初めに話がありまして、東洋紡様とイノアックでコラボ商品を開発していこうと両社のトップ同士が話し合ったんですね。それで第1弾として、東洋紡様のブレスエアー®(®は以下省略)とイノアックリビングのウレタン素材で寝具をつくろう、と私たちが引き合わされることになったんです。

藤本もともとはイノアック様の会長から、東洋紡の素材をタイヤでお使いいただいているので、他の素材でも東洋紡のものを使って、というお話をちょうだいしたと聞いています。

小枝へぇー、それは知りませんでした。実はイノアックはタイヤから始まった会社なんですね。今は大きく分けますとタイヤやゴムとプラスチックと、私たちイノアックリビングの主力のウレタン等が主要製品になります。

藤本私は小枝さんにご挨拶がてら、ブレスエアーのサンプル帖をお持ちしたんです。そうしたらいろいろ細かな所まで質問していただきまして、たとえば中実タイプと中空タイプの違い(ブレスエアーの繊維の種類。断面がマカロニのように空洞になっているのが中空タイプで、同じ重量では中空タイプのほうが硬さがアップする)とか、“ああ、ものづくりにこだわっている方なんだな”とうれしい気持ちになりました。

「これエエやん!」

イノアックリビング 小枝氏

小枝東洋紡様のブレスエアーは知ってはいましたが、いざ協業するとなると細かいところはわかりません。太い繊維と細い繊維の特性や、繊維の密度のこと、価格のことなどいろいろお聞きしました。これは良い素材だなと、あとからサンプルをいろいろ送っていただいてそう思いました。

藤本私は勤務地が大阪なので、毎週のように大阪と東京を行き来して打ち合わせを重ねて、4月には試作品が出来上がりました。

小枝まさに突貫工事です。密度を変えたブレスエアーを送っていただいてこちらのウレタンと合わせて寝てみて、ウレタンの硬さを変えて寝てみて、また違う密度のブレスエアーをつくって送っていただいて、を繰り返しました。
ふつう、こんなに早くつくることは難しいんですけど、2つの素材の相性が良かったんですね。

藤本5月31日、滋賀にある東洋紡研究所にイノアック様の会長をお招きして試作品をご覧いただきました。そうしたら同席していた当社の専務が「なんだこの寝心地は、この高級感、これエエやん!」と大絶賛しました。

小枝ブレスエアーは基本、高弾性なんですよ、バネみたいに。その弾み過ぎるくらいな素材の、上層に当社のウレタンフォームを置いたんです。最初の寝心地をウレタンで柔らかく受け止め、そうして体全体をブレスエアーがスプリングのように支えてくれる、そんなイメージです。またブレスエアーは通気性が抜群で、これも大きな特長になりました。
 お互いの素材の良さを活かしたものづくりが実りました。

藤本ここにたどりつくまではいろいろ組み合わせを考えて試行錯誤はありましたが、試作品段階で製品化が決まったのは幸せなことです。
 小枝さんはずっとウレタンを扱っていらっしゃるのでブレスエアーについても勘が良いんですね。こうしたらこうなる、というのがすぐわかっていただけて、ムダなサンプルをつくることなく話が早かったです。

小枝藤本さんは、こちらが言ったことに対しての反応が早くてやりやすかったですね。東京では当社の社長から毎日「いつ発表できるんだ?」と聞かれ続けてプレッシャーでした。7月のインテリアエキスポで発表ができてホッとしました。

東洋紡 藤本氏

専門家がプライベートで使う

小枝発売された「涼×暖」敷ふとんは両面で使えるように設計しました。夏はブレスエアー面、冬はウレタンのカラーフォーム®(®以下省略)面で使えるようにしています。ブレスエアーもカラーフォームも寝具の中材として市販されていますが、東洋紡とイノアックリビングのコラボでさらに寝心地を追求していきたいということなんです。

藤本実際ウレタンの心地よさはあると思います。寝心地が良いんです。実は私、プライベートで「涼×暖」敷ふとんを使っています(笑)。今まではブレスエアー単体の寝具を使っていましたけど、「涼×暖」敷ふとんは自分が関わったことを別にしても大変良くて、カラーフォーム好きになりました(笑)。

小枝僕も「涼×暖」敷ふとん使ってます。今まではスプリングマットレスで寝てまして・・・

藤本え、ウレタンじゃないんですか?(笑)

小枝いやぁ(笑)そうなんです。「涼×暖」敷ふとんは上にウレタンがあるためスプリングマットレスよりも柔らかいんですが、その下のブレスエアーがスプリングの役割をしてくれるので、寝返りがしやすいんです。2つの素材の相性の良さには驚きです。

藤本やはり細部にもこだわっていただいて、私たちのイメージより密度の高いタイプのブレスエアーをお選びになりました。底付きがしないように、より配慮した製品になっていると思います。

小枝上層のウレタンもすごくしっかりした密度の素材を使っているんですよ。「涼×暖」敷ふとんには、8cmと10cmの2種類がありまして、それぞれ専用のカバーをつくっています。ブレスエアーの厚さの違いと、カバーの素材や厚みも違います。寝心地の違いはぜひショールームでお確かめいただきたいですね。

藤本氏と小枝氏

突然の出会いから生まれた快適な新製品「涼×暖」敷ふとん。
この製品と、皆様との素敵な出会いをお手伝いできましたら、
それは私たちの大きな喜びです。

藤本氏と小枝氏
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