放熱シートとは
電子デバイスの高性能化に伴い消費電力の増加とともに発熱量も増大し機器の性能を維持するため発熱体から効率的に熱を逃がすことは電子電気業界で重要な技術として認識されています。
電子機器の熱対策として一般的に使用されるのが放熱シートです。放熱シートは発熱源からの熱を効率的に冷却部材へ伝える為のインターフェイスとして使用されます。
INOACの提供する放熱シートは、スポンジのように柔らかく、高い熱伝導率を有しており発熱体へ追従し効果的な熱対策を行える部材といえます。
トランスクール
トランスクールには、シートタイプの「Gシリーズ」とテープタイプの「Sシリーズ」に分類されます。Gシリーズには、優れた耐久、耐熱性を有したシリコーンゲルシートと、シロキサンフリーのアクリル系ゲルシートがあります。 Sシリーズは薄さと柔らかさと粘着性を兼ね備えたスチレン系放熱テープです。
Gシリーズの特徴
・適切な硬度と熱伝導率の選択が可能(硬度 ASKER C 20~45、熱伝導率 1.2~5W/mK)
・多彩な厚みバリエーション
・優れた凹凸追従性
・シート表面にコーティングを施すことにより、作業性、粘着性のコントロールが可能
・RoHSに適合した環境配慮材料
Sシリーズの特徴
・薄さ(0.2mm)と高熱伝導(1.4~1.8W/mK)を両立
・強粘着グレードと弱粘着グレードの2種
・RoHSに適合した環境配慮材料
クスパ
クスパは0.1mm厚より0.1mm刻みでのシート厚みのバリエーションを備え、硬度、色調、表面性の組み合わせから数百種類の製品グレードの供給が可能なソリッドシリコーンゴムのシート成形品です。(放熱性能はありません)
特徴
・厚み寸法 0.1~6mm(グレードにより最少厚みが変わります)
・硬度 JIS TypeA 20~70
・色長 半透明~灰~黒
・表面性 つや有りまたはつや無し
・両面テープの貼り付け加工が可能
・低分子シロキサンを対策
・幅広い使用温度領域 -40~200℃